線路損失と消費電力の違い
今回は、線路損失と消費電力の違いについて説明します。
線路損失と消費電力の式の両方ともrI^2
と表されるので少し混乱したことがありました。
そこで、もしかしたら私のように困っている人がいるかもしれないので書き留めておきたいと思います!
線路損失と消費電力の違い
線路損失は、電線の線路抵抗での損失です。
消費電力は、負荷抵抗での消費する電力です。
損失は小文字表記で表されることがあります。消費電力は、大文字です。消費電力の小文字表記はあまり見たことがありません。
線路損失pもしくはP 消費電力P
線路損失
線路抵抗は、あまり一般的な電気回路(高校物理とか)の問題では出てこないかもしれません。なぜなら集中定数回路(高校物理とかでも扱う電気回路)では、無視して計算することが多いからです。
何が言いたいかというと、電線が短いと線路抵抗無視できるけど、電線が長くなると無視できなくなるということです。そのような回路の時に線路損失が出てきます。
消費電力
消費電力は、有効電力ともいい、有効に消費された電力です。
皮相電力、無効電力とセットにして勉強することが多いです。
皮相電力は、見かけ上の電力で
無効電力は負荷で消費されない電力です。
皮相電力と有効電力のなす角をθとすると
皮相電力S=VI
有効電力P=Scosθ
無効電力Q=Ssinθ
という式でよく出てきますよね。
今回の記事ではこの細かい説明は割愛します><
簡単な違い
線路損失は、線路抵抗で無駄になったもの。
消費電力は、負荷抵抗で使われたもの。
このように捉えてもいいと思います。